世田谷周辺の美術館巡りに役立つ、世田谷区、杉並区の美術館一覧です。美術館ごとに概要や所蔵品の特徴、おすすめポイントなどを紹介しています。四季折々の風景とともにアートを楽しめます。
砧公園の一角にある世田谷美術館や、庭園の散策も人気の五島美術館など自然豊かで芸術、文化、歴史スポットの多い世田谷をのんびり巡ってみませんか。
緑豊かな砧公園の一角に位置する美術館。近現代の作品を中心に、日本国内や海外の作品も含め約16,000点の美術作品を収集。なかでも、アンリ・ルソーなど素朴派などの作品、世田谷区ゆかりの作家の作品は、コレクションの大きな柱となっている。また、北大路魯山人の作品、駒井哲郎の版画作品も多く所蔵している。
草葺き屋根の民家を描き続けた洋画家 向井潤吉のアトリエ兼住居を美術館として改装し、1993年7月に世田谷美術館の分館として開館。年2回程の企画展でテーマごとに展示作品を選び公開している。
昭和洋画壇を代表する画家・宮本三郎が、長きにわたり制作の拠点とした場所に、世田谷美術館の分館として開館した美術館。宮本家より寄贈を受けた油彩、水彩・素描合わせて4,000点近くの膨大な作品を、年間を通じて様々な視点で紹介している。
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独自の抽象絵画世界を切り開いた画家・清川泰次のアトリエ兼住居を一部改装し、世田谷美術館の分館として平成15年11月に開館。清川泰次の作品展示の他に、区民ギャラリーも併設され、区民の文化活動を発表する場となっている。
「サザエさん」の作者 長谷川町子の美術館。2020年には分館の長谷川町子記念館を開館。美術館では町子と姉の蒐集した日本画、洋画、工芸品などの作品から収蔵コレクション展が年数回行われる他、サザエさんをテーマにした企画展も開催。またアニメサザエさんの制作や磯野家の間取り等の資料を展示するコーナーがある。記念館は長谷川町子の世界を楽しめる空間として常設展示室「町子の作品」「町子の生涯」、原画資料を様々な角度から紹介する企画展示室がある。
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茶道具を中心に、中国陶磁器、絵巻と古筆、墨跡、古写経、銅鏡、刀剣など日本と東洋の古美術を展示。国宝、重要文化財を含む4000点余りの美術品を1年に6~7回の展示替え。中でも国宝「源氏物語絵巻」や「紫式部日記絵巻」は有名。2012年10月リニューアルオープン。
旧代田村名主の齋田家に伝来する古文書や、齋田家歴代および交遊のあった文人の書画・典籍、近代日本画、さらに明治期の齋田家の茶業に関わる古文書、茶道具、民具、茶書(茶の湯に関わる文献資料)等を所蔵し、年間約二回の企画展を通じて公開している。
駒澤大学駒沢キャンパス内にある博物館で、昭和3年に大学の図書館として建てられた「耕雲館」を活用している。禅僧の墨蹟や絵画をはじめ、禅文化を語る美術工芸品や仏教美術などを収蔵し、常設展では曹洞宗を中心とした禅の世界が体感でき、多様なテーマの企画展の開催や大学史などを展示している。
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食と農をテーマに、東京農業大学世田谷キャンパス内にある体験型博物館。材鑑標本、ニワトリの先祖とされる野鶏などの鶏の剥製、古農具、珍しい酒器、クリオネの生体展示など多彩な分野の収蔵品を常設展示する他、食や農をテーマにした企画展を開催している。
ギャラリー
平成記念美術館ギャラリー(東京都世田谷区桜)
株式会社平成建設が創立25周年を記念して開設したギャラリー。コレクション展をはじめ、陶芸、工芸、絵画など様々なジャンルの美術品の展示を行っている。
その他の文化施設
岡本公園民家園(東京都世田谷区岡本)
江戸後期の典型的な農家の家屋敷を再現した施設で入場は無料。世田谷区の有形文化財第1号に指定された旧長崎家住宅の主屋や、旧浦野家住宅の土蔵、旧横尾家住宅の椀木門を移築復原している。
世田谷区立次大夫堀公園(東京都世田谷区喜多見)
名主屋敷や民家などを復元し、江戸後期から昭和初期にかけての農村風景を再現した入場無料の施設。「生きてる古民家」をテーマに、囲炉裏には毎日火が焚かれ、様々な行事を開催し、昔ながらの生活や風習を体験できる。
世田谷区立郷土資料館・世田谷代官屋敷(東京都世田谷区世田谷)
昭和39年に開館した都内最初の公立地域博物館。世田谷区の歴史、民俗資料などを収集し、常設展示や企画展示で公開。同館は国の重要文化財に指定されている世田谷代官屋敷の敷地内にあり、建物内へは上がれないが、土間や外からの見学が可能。
賀川豊彦記念 松沢資料館(東京都世田谷区上北沢)
大正から昭和にかけボランティア活動や労働組合運動、農民運動などに献身した賀川豊彦の思想と実践を後世に伝えるために作られた資料館。展示室では賀川豊彦の生涯や、賀川が関係した社会事業等を紹介している。
せたがや未来の平和館(世田谷区・池尻 世田谷公園内)
平成7年に区立玉川小学校内に開設したせたがや平和資料室を、平成27年に世田谷公園内に移設し平和資料館(愛称:せたがや未来の平和館)として新規開設。太平洋戦争の体験や記憶を後世に伝えるため、戦争に関する資料や実物の展示や、平和に関する取り組みについて展示している。入場は無料。
日本大学文理学部資料館(東京都世田谷区桜上水)
日本大学文理学部がこれまで収集してきた資料を公開する入館無料の施設。年に3〜5回程度企画展を開催。
世田谷パブリックシアター(東京都世田谷区太子堂 )
三軒茶屋駅直結のキャロットタワーの中にある公共劇場。市民の生活と文化・芸術をつなぐことを目的に、主劇場と小劇場の2つの劇場で現代演劇と舞踊を中心とした公演や、ワークショップなどを開催している。
世田谷文学館(東京都世田谷区南烏山)
1995年にオープンした地域総合文学館。コレクション展や企画展の開催の他、幅広い世代に向けた本との出会いの場「ライブラリー ほんとは」があり、絵本や児童文学を親子で楽しむためのベビー&キッズエリアや、各分野の専門家や作家が薦める本のコーナーなどがある。
アニメーションを総合的に紹介する杉並区の施設。日本のアニメの歴史や原理がわかりやすく紹介され、デジタル制作やアフレコ体験等ができる。入館無料の施設だが、企画展やワークショップ、イベントなど充実した内容になっている。また、東京工芸大学とネーミングライツ協定を締結しているため施設名に東京工芸大学が入っている。
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